老兵は死なず。 (ASUSTeK P2B-F 復活記)

 ある日、お友達の いのぱん さんからASUSTeK のマザーボードP2B-Fを頂きました。
眠っていたマザーボードらしいのですが、当時 T2P4 + P55C を騙しながら使っていたわたしにとっては、やっとSocket7を卒業できる素晴らしいプレゼントでもありました。
やはり平素の行いの賜物でしょうか? ☆バキッ

 本来Pentium2用に設計された老兵440BX搭載のP2B-Fといえど、メモリやストレージ、AGP周りは、まだまだ現役で使えそうです。(笑)

てなわけで、さっそくニューマシンのパーツ集めに取り掛かりました。
ただ、どうせ資金を投入するならPentiumIIやkatmaiコアのPentiumIIIでなくCoppermine を使えればなぁ〜。。
やっぱ  カッパーマイン て響きが格好ええ。。(^^)

Pentium IVの時代に何を言ってるんだ! と言われそうですが・・・。(^^;;

まぁ、いろいろ試行錯誤してみた記録です。
なにかの参考になれば幸いです。

【御注意】
この文章は、わたしの勝手な見解を書いてます。情報が不正確かもしれません。また、重要な情報を落としているかもしれませんので、いかなる責任も負えません。
無責任モードですが。。m(_ _)m  参考にする人なんていないか。。(笑)
 
 
P2B-FにCoppermineコアが使えるのか?

P2B-FにCoppermineコアのCPUが載せられるのかですが、ポイントは2点あります。

・Coppermine が要求する1.65Vのコア電圧が発生でるか?
・CPUコアバスクロック比はCPUからの信号でBIOSが自動設定しますので BIOSが対応しているか?

 
電圧コントローラ

 まず、Coppermine が必要とする1.65Vのコア電圧が発生できないと話にならないんですが、P2B-Fには2種類の電圧コントローラを使ったものが存在します。1.65Vに対応しているものと非対応のものですが。これは電源コネクタのすぐ横にある電圧コントローラチップの型番(チップ表面に表記されている)で確認することができます。

OK : HIP6019BCB Coppermineが必要とする1.65Vを発生可能なので対応。
NG : HIP6019BC   1.80V未満の電圧を発生できないので非対応。

幸いにも、わたしが頂いたP2B-FはHIP6019BCBを搭載していました。

また、マザーボードのハードウェアリビジョンコードの中にあるPCBA番号でも確認する方法があります。リビジョンコードは、マザーボードの一番下?外側?にあるISA若しくはPCIソケット側面のステッカーで確認することができます。

ニフティのFASUSによると、P2B-F Rev.1.0 以降で対応しているPCBA番号は、
PCBA番号: A0A, A1A, A2A, A33, A43, A53, A0B, A1B, A2B, A34, A44, A54
となっています。

なぜか? わたしのP2B-Fは、PCBA番号は非対応で、電圧コントローラは対応???
ほんとうに駆動できるんだろうか?
 
 
BIOS

 次に、BIOSを最新のものにアップデートしようと思いASUSのサイトから、アップデートファイルをダウンロードしました。 このBIOSのアップデート情報によると、v.1013a へのアップデートで Coppermine-128を公式サポートするようです。

P2B-F (ATX, 5 PCI slots)
 - BIOS Upgrade and Road Map :

bx2f113a.zip
 P2B-F BIOS Ver. 1013a. 08/25/2000
 Add new microcode update.

bx2f1013.zip
 P2B-F BIOS Ver. 1013. 07/03/2000
 Report correct 667MHz CPU speed.
 Fix POST sometimes hang after PnP Init. with 1011/1012 BIOS under some configurations.
 Support Cu-Mine128 (Celeron).

これで、BIOSについては CoppermineCoppermine-128の使用について、メーカからお墨付きをもらったようなものです。次にCPUの選定に入りました。(^^)/
 
 
CPU

 ここでトラブル発生、わたしの資金力ではPentium3は高価で手が届かない。。(泣)
ちらり頭を、禁酒、禁煙を断行しようかとの考えがよぎりましたが、やっぱ不可能なことは止めておこうと
の結論に達し、そうなるとCoppermine-128Celeron しか選択肢はない。。
で、どのCeleronするかですが、便利なのか?厄介なのか?CPUコアバスクロック比はBIOSが勝手に設定しやがりますので一般的には変更できません。(方法がない訳ではない。)オーバークロッキングを考慮に入れてFSB100MHzで駆動させるとなるとx8の533MHz or x8.5の566MHzが限界かな?との仮定の下、あちらこちらを探しますが、さすがにもう売っていない。(苦笑)

たまに見かけても、マニアックな人の間では Celeron533Aは、オーバークロッキングに強いので人気が高いらしく1万円以上するんですよね。そこで見つけてきたのが、某パーツメーカのバルク品 Celeron566搭載Slot1用CPUアクセラレータなるもので、なんと\5980-の格安でした。OEM崩れのバッタもんでしょうが中古のCeleron566より安いやん。。(笑)
しかも、電圧変換機能のあるドーターカード付きと。。一石二鳥やんけ。。

これしかない!

いざとなりゃCPUだけ引っぺがして使えばいいし。。。
思わず衝動買いでCPUは決まりました。

Celeronの種類
Celeron  CORE FREQ. FSB F.
Covington 266, 300 MHz 66 MHz
Mendocino 300A, 333, 366, 400, 433, 466, 500, 533 MHz 66 MHz
Coppermine-128 533A, 566, 600, 633, 667, 700, 733, 766 MHz 66 MHz
Coppermine-128 800, 850, 900 MHz 100 MHz
 
 
FSB 100MHzで動かない!!

 まぁ、定格以上の事をやろうとしますので当然なんですが・・・。(苦笑)
まま、動かないと言ってしまうと少しニュアンスが違います。OSは一応、起動しますが、すぐにフリーズするんですよね。オーバークロッキングしてるため、アクセラレータ付属の山洋ファンでは冷却に問題があるのか熱暴走します。冷却さえキッチリしてやれば安定しそうな感触はあるのですが、いかにも冷却効率の良さそうなヒートシンクはデカイ・・・。 P2B-Fはメモリソケットが4本(も?)あるので、Slot1ソケットとメモリソケットの間隔があまりないんですよ。あまし大きいヒートシンクは付きそうにない。。(泣)

てなわけで、現状は 83.3 x 8.5 = 708 MHzに落して、安定稼動中です。
ベンチマークはとってませんが、FSBが速くなってるのを考慮して、Celeron733 相当でしょうか?
コンパクトだけど、むちゃ冷えるよぉ〜、っておすすめのCPUクーラーがありましたら教えてくださ〜い。

 
まとめ

 上記、電圧の問題がクリアできてBIOSさえ書き換えてあげれば、Coppermine も案外簡単に動きました。また、1.65Vが発生できなくても電圧変換機能の付いたドーターカードを使えばOKと言う話もありますし、電圧を気にしなくても安定動作する事もあるそうですので環境によってケースバイケースのようです。眠っているP2B-Fがあれば、いろいろやってみると面白いかも。。

では、おしまい。